パース講習会開催

去る9月1日、和歌山県室内装飾事業協同組合青年部主催でパース講習会が開催されました。

インテリアデコレーターの試験で出題される課題を元にパースの基本線の書き方、家具等の描写の仕方、着色方法について学びました。講師は&Architect1級建築士事務所(大阪市北区中崎西)を主宰し、修正建設専門学校空間デザイン学科特別講師、大手前大学・京都橘大学でも教鞭を執られる阪本先生です。パースによる空間表現が大変優れており、設計者を前に講習も開催されるほどのお方です。

講習会場では先生の手元を常に画面に映し、線の引き方やその意味を丁寧に解説頂きました。時にホワイトボードを使い、時には一人一人の作業を見守って頂きながら実に有意義な4時間の講習となりました。

着色の方法では正に、”目から鱗”のようなテクニックも伝授頂き参加者は皆刺激を受けました。終盤、先生がご自身で絵の具を使って着色をされた作業風景に皆息を呑んで見入りました。パソコンによる表現が多い昨今ですがこのように手書きの温かさを残しつつ、空間のポイントとなる部分を表現することでクライアントへの思いのこもったプレゼンが作成できます。

先生による着色の見本

内装業を掌る者として、技術力の向上も重要なセクションですが、エンドユーザーと直接接することが多い職種としてプレゼンを上手く実施することがより我々の業界を如何様にも可能性のある世界に導いてくれる気がします。そのような部分を青年部主導で実施できたこともより意義深いと思います。青年層特有の自己鍛錬と研鑽をこれからも積み重ねて参りたいと思います。

青年部・東端秀典